3DCGのリアル女子高生「Saya」。
リアルすぎて人間にしか見えなくてびっくりですよね。
うさぎ
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TELYUKA(テルユカ)が生んだ「Saya」って?
「Saya」は、3DCGアーティストの石川晃之さん(TEL)と友香さん(YUKA)によるユニット「TELYUKA(テルユカ)」によって生み出されたリアルな3DCG高校生です。
3次元コンピューターグラフィックス
英:Three-dimensional(3D) computer graphics
コンピューターの演算によって、現実の空間をコンピューター上に再構築する技術で、立体感のある画像を作る手法のこと。
手描きからデジタル・デバイス上に少しずつ時間をかけて再現したそうで、
バーチャルとは到底思えない姿にびっくりですよね・・・!
2015年にツイッターに投稿されたSayaは”不気味の谷を超えた”愛らしさで話題になりました。
フリーランスの夫婦CGユニット”TELYUKA”(テルユカ)のプロジェクト「Saya」の2016バージョンがつい先ほど公開されました!完全に不気味の谷を超えてきましたね。
早く機械の体が欲しいです。#ロボット pic.twitter.com/gfBekdgMSl— 岡本拓真 Takuma Okamoto (@takuma_7676) September 9, 2016
わたしもはじめて目にしたときは、本物の女子高生だと思って疑わなかったです。
Sayaは完成系というわけでなく、いまも進化を遂げていて、多くの企業やクリエイターが彼女の成長を促すプロジェクトを進行しているようですね。
うさぎ
TELYUKA(テルユカ)によってSayaはなぜ作られたの?
もともとはまったく別の作風を好んで制作されていたようですが、技術の進歩と実力を試す過程でリアルなキャラクターの制作に取り掛かるようになったようですね。
なんでもYUKAさんが17歳の頃に思い描いた理想の女の子を「Saya」として誕生させたようです!
海外の映画などに出てくる日本人の女の子が、細長で切れ長の目できついイメージということに
「日本人女性の美しさとは違う」という持論があって、もっと柔らかくてやさしい雰囲気を表したかった
という旨のインタビューがありました。
https://area.autodesk.jp/case/technology-art/telyuka/
たしかに海外ドラマをみていると、わたしもいつもアジア人はひとくくりなんだな〜と感じることが多いです’(笑)
柔らかい顔つきの人も多いのに、なぜかクールな女優さんが登場することが多いですよね・・・。
それはそれで素敵な面もありますが、どちらかというと最近の日本人はキュートな雰囲気の方が多い気もします。
Sayaの柔らかい日本人さしさが世界に伝わるといいなあと思いました!
TELYUKA(テルユカ)が生んだ「Saya」は喋れるの?
これだけ人間らしいので、Sayaが喋れるのか気になった方もいるのではないでしょうか。
わたしもどんな人物なのかものすごく気になりました。
そこで調べてみたのですが・・・
Sayaは現在はまだ人間のように喋ることはできないようです。
しかし、2017年に、人間のようにみんなとおしゃべりできるようになることを目標とした「Saya Virtual Human Project」というプロジェクトが発足していますよ。
最新テクノロジーで17歳の女子高生の再現がなるのでしょうか?
その後、2018年には、Sayaに顔認識などのAIを組み込み、対人感情認識対話システム「Emo-talk」が発表されました。
そのシステムによって、人間の表情をリアルタイムに解析・認識し、リアクションを返してくれることができるようになったようです!
プロジェクトは現在もつづいていて、人間とコンピューターの今後の対話の基礎になる技術とも考えられているほどなので、
今後、彼女が喋れるようになる日が本当にくるかもしれませんね。
TELYUKA(テルユカ)が生んだ「Saya」の経歴がすごい
もはや人間としか思えないほどリアルなので、あえて「経歴」と言ってしまいます(笑)
Sayaは、
2017年に講談社主催のオーディションプロジェクト『ミスiD』のファイナリストに勝ち残り「ぼっちが、世界を変える」受賞。
2018年3月には、アメリカ・オースティンで開催された「SXSW Trade Show」にてインタラクティブな要素を備えてアメリカデビューを果たす。
なんと日本にとどまらず、世界で活躍しています。
Sayaがここまで注目を浴びるのは、「不気味の谷を超えた」と言われるほどリアルだからです。
3DCGキャラクターの姿やしぐさを人間に似せていくと、人間にかなり近づいたところで急に不気味さや嫌悪感が出てきます。
その現象を、森政弘・東工大名誉教授らが「不気味の谷」と名付けて、しばしばバーチャルキャラクターに用いられる表現になっているのですが、
さらに人間に似せて「不気味の谷を越えると親近感が勝る」と言われていて、Sayaはこの不気味の谷を越えたと言われています。
TELYUKA(テルユカ)夫妻「石川晃之さん・石川友香さん」のプロフィールは?
#AUJ2018 のセッションレポートを公開しました。#AutodeskMaya を用いて、フル3DCGで作られたバーチャル女子高生「Saya」などを生み出したアーティストユニット、 TELYUKA こと石川晃之氏、友香氏。その情熱や制作への愛が感じられるセッションでした!https://t.co/O7ChT4n8J2
— Autodesk M&E Japan (@autodesk_me_jp) October 24, 2018
GarateaCircus株式会社代表。
共にCGゼネラリストアーティストとして、ムービー制作やキャラクターアセット制作を経験。
2011年頃〜フリーランスで夫婦ユニット「TELYUKA(テルユカ)」として、フォトリアル表現を中心に活動を開始。
2015年頃〜約4年をかけて「Saya」を制作。
・第21回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品
・デジタルサイネージアワード2019 IOT AI部門賞を株式会社NTTドコモおしゃべり案内板にて受賞
現在はSayaのようにリアルなキャラクターの制作、そしてコンピューターグラフィックスの新しい可能性を求め、研究開発を進めています。
sayaとは別にストックしている子もいるようですから、その姿をみられる日が楽しみですね。
まとめ:テルユカ夫妻の想いがSayaをさらに成長させると思う
YUKAさんは、「人間の手助け」が目標だと仰っています。
弱者や孤独な人たちに寄り添い、みんなに親しんでもらえる「親戚の女の子」のような存在になってほしいそうです。
TELさんは、働かなくても生きていける世の中を作ることを目標に、人間の負担を減らして社会を変えてくれるロボットやAIの制作を進めています。
親のような気持ちで、Sayaを誕生させ、現在も成長させつづけているんですね。
単に技術を示すことが目的ではなく、人のために活動してほしいという願いがあるなんてすてきです。
わたしは今までバーチャルな世界に少し拒否感があったのですが・・・
テルユカさんのお話を読んで、たしかに今後は AIやロボットの時代になっていくだろうし、
そしたらSayaのような優しさを感じる AIに世界を支えてほしいなあと思いました!
うさぎ